相模原市役所から徒歩約3分のところにある「こどもブックベース」は、新刊の絵本を数多くそろえている絵本専門店です。普通の書店ではなかなかお目にかかれない絵本にも出会えるんですよ。

わが家の子どもたちはもう中高生になり絵本を読まなくなってしまいましたが、私自身は絵本や児童文学が大好き!自宅にはまだたくさんの絵本があり、今でも時折読んでいます。
今回はこどもブックベースで、ステキな絵本を堪能してきました!
絵本の新刊を多く揃える専門店

お店の場所は相模原駅からバスで約10分、相模原市役所前のバス停から徒歩約3分ほどのところ。定休日は月曜と火曜。自動ドアに描かれた、本を凧揚げしているステキなデザインが目印です。

お店の中に入ると壁一面に絵本がずらり!これは絵本好きにはたまりません。
こどもブックベースは、2024年に開店した絵本の専門店というちょっと変わった本屋さん。常時、新旧合わせて約1,000冊の絵本や児童書が並んでいます。
店主の鈴木まさ代さんに、お店についてお話を聞くことができました。
鈴木さんは相模原市内にある小学校の図書室で24年も司書をやっているそうで、今も現役で活躍されています。
絵本というと、街の多くの本屋さんでは昔から読み継がれている名作に加え、キャラクターコラボや図鑑などが多い印象ですよね。ですが、ここでは数が少ないように見えますが……?
「売れ筋のキャラクターものより、新刊を多く入れています。実は絵本はどんなに良い絵本でも、売れないと絶版になってしまうことがあって、それをとても残念に思っていたんです。少しでも良い本を残すために新しい絵本を売りたくて、新刊の絵本を多く集めた本屋さんを作ったんです」と、こどもブックベースを開店した理念を教えてくれました。
鈴木さんの言う通り、本棚には名作と呼ばれる絵本もありますが、ほかの書店では見かけない新しい絵本が多く並んでいます。
大型書店でも見たことがない本がある!とお客さんにも驚かれるそうですよ。


私自身、子どもたちが小さい頃は図書館に通ってたくさん絵本や児童書を借りていました。誕生日やクリスマスにも書店で本を買っていたし、絵本はいっぱい読んできたつもりです。
それでも、知らない作家さんの作品がたくさん並んでいてびっくりしました!新しくてかわいい絵本が多く、読んでみたい絵本ばかりです。
誰もが自由に鑑賞できる絵本の原画ギャラリー
本棚の対面には小さなギャラリーがあります。

私が訪れた8月上旬は、相模原在住の絵本作家、とどろきちづこさんの作品「まるん はじめてのいろのたび」の原画展が開催されていました。
「このお店を開くなら、小さくてもギャラリーを作りたいと思ったんです。子どもたちがアートに触れる機会を増やしたくて。実際に印刷された絵本と原画を見比べて、すごいすごいと喜ぶお客さんがいて、とてもうれしくなります」と鈴木さんは自分の夢が叶ったことを話してくれました。
繊細な色遣いで描かれた生原画を見ることができるなんて、ちょっと贅沢ですよね。展覧会は会期により、さまざまな絵本作家さんの原画を見ることができるそう。ご興味がある方は、こどもブックベースのWebサイトで確認してみてください。

絵本作家さんによっては、グッズやレプリカ、原画の販売をすることもあります。街の本屋さんでミュージアムグッズが買えるなんて、うれしすぎます!
絵本・児童書を知り尽くした司書歴24年の選書
ステキな絵本がたくさん並びすぎて、どれにしようか迷ってしまう。
うちの子どもにはどんな本をすすめればいいのかわからない。
といったことで悩んだことのある親御さんは多いかと思います。
そんなときは、ぜひこどもブックベースを頼ってください!鈴木さんが絵本選びのアドバイスをしてくれますよ。
子どもの性格や好きなものをヒアリングしてくれるので、きっとぴったりの1冊に出会えるはずです。もちろん、予算も考慮してくれるので安心です。
24年の経験を持つ現役の学校司書さんに選んでもらえるなんて、ワクワクしますよね。自宅用はもちろん、絵本をプレゼントしたいけど選べないという方は、ぜひ選書サービスを体験してみてはいかがでしょうか?


そんな鈴木さんに一番好きな絵本を聞くと、「こねこのぴっち」を本棚から選んでくれました。
子どもの頃からこの絵本が大好きで、何度も図書館で借りて読んだそうです。それでも月日が経ち、お子さんが生まれてから再び手に取ったときには、こんなに文字が多かったっけ?と感じたんだとか。
子供の頃は、文字の多さに気が付かないくらい夢中で読んでいたんでしょうね。
そして、こどもブックベースを開くときに一番大切にしたかったことが、この絵本のストーリーと関係があるそう。
こねこのぴっちは、「安心できる場所」があることを知る物語です。
兄弟より小さいこねこのぴっちは、みんなと違う遊びをしたがりますが、失敗ばかり。そんなぴっちを、周りの家族や動物たちがあたたかく迎えてくれます。
鈴木さんは、ぴっちが帰ってきた安心できる場所のように、「誰かの安心のベース」になるお店にしたいと願いを込めてお店を開いたそうです。
お店は入り口が全面ガラスで外からも中がよく見えます。私自身もはじめて来たときから、誰かがいてくれることがすぐに分かるお店だなと感じていました。
鈴木さんの明るくてあたたかい日の光のような想いがお店全体を包み、誰かの安心のベースになっているのかもしれませんね。
絵本だけじゃない、かわいいクラフト商品もあります

本棚の中には、本じゃない商品も置かれていました。
木のパズルや積み木の中で、特に目を引くのは動物の段ボール工作キットです。これは相模原市に工場があるタカムラ産業さんで制作・販売しているもので、鈴木さんが惚れ込んで委託販売をお願いしたものだそうです。
本と一緒にお子さんのプレゼントとして購入される方も多いんだとか。段ボールなので、好きな色に塗って想像力あふれる作品が作れそうですね。

お店には親子連れのほか、大人が一人で訪れることも多いんだとか。私も今回、子どもの頃に読んだ岩波文庫のシリーズが懐かしくて、思わず手に取ってしまいました。大人だって、絵本の優しい絵や物語を求めたくなるときがありますよね。
毎月一回、お店では「おはなしかい」を開いています。参加費は無料、申し込みも不要なので、気軽に参加ができますよ。ぜひ親子で参加してみてはいかがでしょうか。
たくさんの絵本に触れてお店を出たあとは、なんだか心が元気になった気がしました。見たことのない新しい絵本に出会える小さな書店には、あたたかい光があふれていました。
こどもブックベース
住所:神奈川県相模原市中央区富士見6-6-1大賀ビル1F
アクセス:JR横浜線「相模原駅」からバスで「相模原市役所」「市民会館」で下車徒歩約3分
営業時間:11:00-18:00 ※金曜日は17:00-20:00
定休日:月曜日・火曜日
TEL:042-816-2028
駐車場:なし






















