東林間駅東口から東林間神社の方向へ坂をのぼっていくと、懐かしい雰囲気の和菓子屋、ふる田があります。
私の家の初詣は、毎年東林間神社に参拝します。いつも長い列ができるので待っている間に夫がふる田に寄り、お正月の定番、はなびら餅を買うのが恒例行事です。
和菓子屋さんが店じまいすることが増えていると先日ニュースで放送されており、ふる田の味を思い出してお店に足を運びました。
ご家族で切り盛りされている和菓子屋さんの素朴でおいしい餡は絶品。
たくさん買ってもあっという間になくなってしまいます。
今回は、お店で一から餡を手作りされているふる田の、おいしい和菓子情報をお届けします。
創業は平成8年、20年以上東林間の街を見守る和菓子屋
和菓子屋ふる田の創業は平成8年。20年以上東林間の街を見守りながら営業してきました。
現在お店を切り盛りされているご夫婦は二代目ですが、初代のご両親もまだ現役で仕込みをされているそうです。
ふる田は東林間神社へ続く坂道の途中にあります。
初詣の参拝客の列を眺めながら正月を迎えるのが恒例行事とのこと。
お休みはいつなんですか?と尋ねると、不定休だけれど月に2回ほどとのこと。
「お休みの日は何をすればよいかわからなくて」と笑うご主人と奥さんのお話からは、働き者の職人らしさがうかがえました。
餡を一から手作りしているこだわり和菓子
物価高がニュースでも頻繁に取り上げられる中、ふる田ではなんと20年間で2回しか値上げをしていません!
「値上げをするとお客さんが離れてしまうと不安に感じる部分があって。でもお陰さまでうちを選んで買っていただいている方がいるんですよ」とご主人。
手土産にもぴったりな上生菓子はつやつや光っておいしそうです。
こんなにきれいな和菓子を手土産にしたら、贈った方ももらった方も笑顔になりますね。
奥さんいわく、餡はつぶあんよりこしあんのほうが手間暇がかかるので、一からお店で手作りしている和菓子屋は減っているとのこと。
そこをふる田は味にこだわるために、あえてすべて手作りしているそうです。
「小豆を水に漬けるところから始めて、できあがるまでに6時間はかかります」
奥さんの言葉に驚きました。餡作りだけで6時間もかけているなんて、手間暇がかかった贅沢な和菓子です。
こだわりの餡にファンが多いのもうなずけますね。
にこにこ笑顔でお話されるご主人や奥さんの手を見ると、長年和菓子を作ってお客さんに手渡して来た年月が感じられて思わず見とれてしまいました。
子どもにも大人気♪ 餡子デビューにどら焼きを
子どもに大人気なのがどら焼き。アニメ『ドラえもん』の影響で、餡子デビューにどら焼きを選ぶお子さんが多いそうです。
大ぶりのどら焼きはアニメのイメージにぴったりで、大きな口でかぶりつきたくなります。金時つぶ餡と小豆つぶ餡の2種類があり、どちらを買おうか迷ってしまいそう。
良心的なお値段なので、どちらも買って食べ比べても楽しいですね♪
ふる田の和菓子はバラ売りの場合、紙袋に入れて渡してくれます。
『ドラえもん』でも、紙袋から買ったどら焼きを出しておいしそうに食べる姿が印象的です。
ふる田のどら焼きをおいしそうに頬張る子どもたちの姿を想像して、なんだかわたしまで幸せな気持ちになりました。
餡子自慢の和菓子屋さんは、お茶菓子選びが楽しめます
本日お持ち帰りする和菓子を何にするかしばらく迷いましたが、焼き菓子を3種類選びました。
和菓子の名前は古風ながら日本らしい響きのあるステキな名前で、注文する際に名前を読み上げるのが楽しかったです。
材料などの説明もとてもわかりやすく書いてあるので、苦手な物がある方でも安心して購入できます。
自転車を漕ぎながらの帰り道、鞄の中にお土産の和菓子が入っていると思うとなんとも幸せな気持ちになりました。
焼き菓子はどれもこだわりの餡をさくっと香ばしい皮で包んであり、ぺろりと食べられます。
4歳と1歳の息子たちもぱくぱく食べ、あっという間になくなりました。
パパへのお土産もなくなってしまったのはヒミツです…。
和菓子の魅力は、大人も子どもも一緒に楽しめるところだと、私は思っています。特別な日でなくても、お茶に和菓子を添えればステキな休憩タイムを過ごせますね。
慌ただしい日常の中で、ホッと安心する時間がほしい方も多いはず。あなたもふる田の和菓子でひと息つきませんか?
和菓子屋 ふる田
住所:神奈川県相模原市南区東林間5-16-1
電話:042-743-2458
アクセス:小田急江ノ島線「東林間」から徒歩10分
営業時間:9:00-19:00
定休日:不定休