相模原市南区・麻溝台周辺にある「たまご街道」。
新鮮な卵を販売する養鶏場や直売所が集まるエリアです。
朝採れたばかりの卵や、卵を使ったプリンや焼き菓子を求めて、地元の人はもちろん、遠方から訪れる人も多くいます。
道沿いには直売所の看板が並び、週末の朝には卵を買いに来た家族連れの車でにぎわいますよ。
スーパーでは味わえない、黄身のコクをしっかり感じる濃い卵に出会える場所として親しまれていて、今ではすっかり相模原の人気スポットです。
今回は、そんなたまご街道の一角にある「農場の家」に行ってきました。

スーパーではなく、わざわざ行きたくなる店
農場の家は、車で前を通るとつい立ち寄りたくなるようなお店です。
店内に入ると焼き菓子の甘い香りがふわっと広がり、どこかほっとする空気が流れていました。

卵を買いに来る人。プリンや焼き菓子を目当てに来る人。家族でふらっと立ち寄る人。
訪れる理由は人それぞれですが、地元の常連さんが多いお店です。
三世代で通う人がいる理由
農場の家の養鶏場は麻溝台中学校の裏手にありますが、もともと横浜で養鶏をおこなっていた歴史を持っています。
昔から通っている常連さんも多く、「ここいいよ」と、おじいちゃんおばあちゃんが子や孫を連れて来ることもあるそうです。
そして、子どもの頃に来ていた人が、大人になって今度は自分の家族を連れて訪れる。
そんな風景が、このお店には自然と根付いています。

誰かに教えたくなる。大切な人と一緒に来たくなる。
農場の家には、そんなあたたかさがあります。
「卵ってこんなに違うんだ」と感じるおいしさ
農場の家の主役は、やっぱり卵です。
使用しているのは、「恵寿卵」と「長寿卵」。


洋菓子によって、どちらの卵が合うかをパティシエが判断し、使い分けているそうです。
また、店頭にはサイズ別に分けられた卵が並んでいます。

実はこれ、かなり珍しいこと。
料理やお菓子づくりをする人なら分かると思いますが、レシピには「Mサイズ◯個」と書かれていることが多いですよね。そのため、サイズごとに選べるのはありがたいポイントです。
Lサイズを選ぶ家庭もあれば、小さめサイズを選ぶ高齢のご夫婦もいるそうです。

「卵焼きをたくさん作る日は大きい卵がいい。」
「少しだけ食べたいから、小さめがちょうどいい。」
そんな会話が自然に生まれているのも印象的でした。
ただ卵を売るだけではなく、ちゃんと暮らしに寄り添っている。
それも、このお店が長く愛される理由のひとつなのだと思います。
一口食べると、ちょっと幸せになるスイーツ
農場の家に来たら、洋菓子もぜひ食べてみてほしいです。
どれも卵のおいしさがしっかり感じられて、どこかやさしい味わいです。
まず印象に残ったのがクリームブリュレ。

卵の殻を器にした見た目がとにかくかわいらしく、思わず写真を撮りたくなります。
スプーンを入れると、表面のカラメリゼがカリッと音を立て、その瞬間、しあわせな気持ちになります。
中はなめらかで、とろっとしたプリン生地。
甘さはしっかりあるのに重たくなく、卵のコクがやさしく残ります。
自分へのご褒美にも、手土産にもぴったりなスイーツです。
続いては、産みたて卵のぷりんプリン。

こちらはなめらかな口当たりが特徴。
口に入れた瞬間、卵の風味がふわ~っと広がります。
やわらかいのに味はしっかり濃厚で、どこか懐かしさも感じるプリンでした。
もうひとつ、忘れてはいけないのが長寿焼ぷりんです。

長寿焼きぷりんは、昔ながらの固めタイプ。
スプーンを入れると弾力があり、しっかりした食感を楽しめます。
卵の味が濃く、下のカラメルの甘さもしっかり感じられました。
最近はとろとろ系のプリンが多いですが、「これこれ」と思わせてくれる安心感があります。
プリン系以外のスイーツも、もちろんそろっています。
まずは暑い時期限定のパリブレスト。

シナモンシュガーが香る生地は軽やかで、暑い日でも食べやすい味わいです。
サクッとした食感とクリームのバランスもちょうどよく、気がつけばあっという間に食べ終わってしまいました。
冬になると「焦がしカラメル」に切り替わるそうで、季節ごとに通いたくなる楽しさもありますね。
冬が楽しみです♪
薄く切ったアーモンドを乗せた、アーモンドシュークリームも絶品なんですよ。

アーモンドの食感にしっかりとしたシュー生地、なめらかで濃厚なクリームの3つがよくマッチしたおすすめの一品
コリコリ食感がクセになりました♪
農場の家では、地元の商品も数多く取り扱われています。
中でも人気なのが、井上醤油の「つゆ子さん」です。

相模原の山あいに工場を構える井上醤油の商品で、地元では昔から親しまれている1本。だしの旨みとやさしい甘みが特徴で、麺つゆとしてはもちろん、煮物や卵かけご飯にもよく合います。
本来は工場直売所まで行かないと購入しづらい商品。そのため、「ここで買えるのは助かる」と、つゆ子さんを目当てに訪れるお客様もいるそうです。
また、農場の家では井上醤油とコラボした卵かけご飯専用醤油も販売しています。

卵のおいしさを引き立てる味わいで、恵寿卵や長寿卵と一緒に購入していく方も多い人気商品です。
ほかには、地元で長年親しまれている「せき麺」の商品も並んでいました。

こちらも本来は工場直売所まで行かないと購入しづらい商品のため、お客さんからは好評なんだそう。
そのほかにも人気商品が並びます。
レトルトのチキンカレーや鶏めしの素は、卵を買いに来たついでにと手に取っていくお客様も多いそうです。


たまご屋さんなのに!?と驚いたのですが、馬刺しも販売されています。

赤身と霜降りの2種類があり、手軽に楽しめるサイズ感が人気。夕食の一品や晩酌用として購入していく方も多いとのことでした。
店頭に並ぶ商品は、長年の中で実際にお客様から支持され続けてきたものばかり。
地域の「おいしい」が集まった、農場の家ならではの品ぞろえです。
相模原では毎年「農業まつり」が開催され、その中で卵の品評会もおこなわれているそうです。
店内には、これまで受賞してきた数々の賞状やトロフィーが並び、テレビ出演時のサイン色紙も飾られていました。


長く地域で愛されてきた歴史が、そのまま店の中に残っているようで、ただ買い物をするだけではない、どこかあたたかい空気を感じます。
長く愛される店には、人の温度がある
店内には、「ブッキー」というオリジナルキャラクターもいます。

かわいらしい表情が、どこか親しみを感じます。
さらに店内には、常連さんから贈られた卵型の飾りも並んでいました。

「お客様が趣味で作ってくれたんです。」
そう話すスタッフさんの表情が、とても自然だったのが印象に残っています。
イートインスペースもあり、ソフトクリームを食べながら一休み♪


ソフトクリームを味わいながら購入した商品を眺めていると、自然と表情がゆるみます。

自宅に帰り、ほかにも購入した商品を並べ、ひとりワクワクしていました♪
相模原での暮らしを、少し想像したくなる場所
卵を買いに来たつもりが、気づけばプリンを手に取り、つゆ子さんやせき麺の商品まで見て回っている。
農場の家には、そんなふうに、つい長居したくなる空気がありました。
人と人とのつながりまで大切にしてきたことが、お店の空気から自然と伝わってきます。
相模原に来られた際は、ぜひ一度訪れてみてください。
帰るころには、きっと自然と来たくなっている。
そんな、あたたかいお店でした。

※2026年5月現在。今後価格改定の予定がある為、価格は変更される場合があります。
農場の家
住所:神奈川県相模原市南区麻溝台2-9-20
アクセス:小田急線「相模大野駅」北口3番乗り場から、神奈川中央交通バス(麻溝台経
由)に乗車し、「麻溝台中学校入口」下車すぐ。
※麻溝台を経由しない路線は店舗前を通りませんのでご注意ください。
TEL:042-740-2419 (卵)
042-705-7410 (洋菓子)
営業時間:9:40-17:30
定休日:年始(1月1日から1月3日)
駐車場:あり






















