相模原市の麻溝台にある、オオトカゲ生体展示館 Monitor Park Neo(以下、モニターパークネオ)。
駐車場はお店の裏に2台停められるスペースがあります。

総合爬虫類店・動物園でオオトカゲをみることはできますが、「オオトカゲ専門に特化した施設」はかなり珍しいんだとか。モニターパークネオは全国的に見てもほぼ唯一レベルな存在だそうです。
お店に伺った際、社長さんは、相模原の魅力をもっと多くの人に知ってほしいと話してくれました。
そして、来てくれた人には少しでも楽しかったと感じて帰ってほしい。
そんな思いを大切にしているそうです。
そんなまっすぐな思いを胸に少しずつ形にしてきた場所がモニターパークネオです。

ここは、ただ珍しい生き物を見るための展示館ではありません。
ゆっくりと、命と向き合う時間が流れている場所です。
お店の前には餌の自動販売機も設置されていますよ。

かつて自分自身が餌に困った経験があり、「少しでも同業の方の助けになれれば」とこの自販機を置いているそうです。

受け付けは、お店の左側から入り2階へ。
扉を開けた瞬間、ふわっとした熱気に包まれます。
そんな異国の空気に、日常が少し遠くなる感覚になります。
店内は静かで少しだけ緊張感がありながら、不思議と心が落ち着く場所です。
ここには、ただ見るだけではない命と向き合う時間があるんだと伝わってきました。

受付の周りには恐竜の置物や観察日記、花束などがありました。

店内をみて、ここが親しみのある場所だと自然に感じられました。
それではさっそくトカゲたちに会いにいきましょう。
まず出迎えてくれたのは、ほっぺたがぽてっとしたレッドテグー。
見た瞬間、思わず頬がゆるんでしまう愛らしさです。

オオトカゲは、驚いたときにまず尻尾で威嚇し、そのあと噛みつくことが多いそうですが、レッドテグーは少しタイプが違います。
尻尾での威嚇はあまりなく、いきなり噛みついてくることがあるそうです。
見た目のやさしさとは裏腹に、ちゃんと野生を持っている。
そのギャップに少し背筋が伸びました。
だからこそ、ここではトカゲたちとの距離感が大切にされています。
かわいいからといって、むやみに近づいたり触れてはいけません。すべてはこの子たちが安心して過ごすためです。
私もドキッとしながらも、かわいさだけじゃない一面に触れて、自然と距離の取り方を考えるようになりました。
さらに奥に進んでいくと、たくさんのオオトカゲたち。
ガラス越しに、ふと目が合います。

大きな瞳で、こちらをじっと見つめてくれます。

カメラを向けると、近寄ってきたり、ゆっくりと顔をこちらに向けてくれました。

まるでこちらに応えてくれているみたいで、そのかわいさに思わず見入ってしまいました。

こちらが見ているはずなのに、気づけば、こちらが見られているような感覚になります。
見守るという距離感が生む、穏やかな関係
「モニターっていう名前は、高いところからよく周りを観察する生き物だからなんです。」
社長は、穏やかにそう教えてくれました。
でも実際に目の前にすると監視しているというより、見守ってくれているようにも感じました。
一般的な展示では、ガラスにぶつかって鼻先を傷つけてしまう子もいるそうです。
けれど、ここにいる子たちは違います。
どの子も顔も肌もとてもきれい。


表情もとても穏やかです。

とても愛くるしい表情も見せてくれました。


みんなとてもリラックスした表情。

うっとりとした表情で、お休みタイムの子も♪


ストレスをかけない環境。
無理をさせない距離感。
ほんのわずかな変化も見逃さない、日々の観察。
「まずは、この子たちを一番に考えてほしいんです。」
そう語る社長の言葉は静かですが、まっすぐ心に届きます。

実は、社長は8人のお子さんがいるお父さん。
お子さんも自然と動物好きに育ったそう。ひとりだちしてからも、半分の方は動物と一緒に暮らしているんですって!
そんな日常もあってか、命との向き合い方にどこかあたたかさを感じました。
触れたい気持ちと守るための大切な距離
あるとき、私がふいに立ち上がった瞬間一匹のトカゲがさっと身を引きました。
ほんの小さな動きでも、彼らにとっては大きな出来事です。
だからここには、きちんとしたルールがあります。
でもそれは、人のためではありません。

彼らのおだやかな生活のために守るべき、大切な約束です。
中でも私の印象に残ったのが「クレイちゃん」です。

名前を呼ぶと、社長の方へゆっくり歩いていきます。社長に撫でられてとても気持ちよさそうな、幸せそうな表情をしていました。
途中で振り返る仕草まで見せてくれて、私も思わず見入ってしまいます。
この胸がキュンとする光景は、お店の前のディスプレイでも流れていました。
通じているようで、でも完全には分からない。絶妙なこの距離感が、なんとも言えず愛おしく感じます。
命と向き合う覚悟とこれからの広がり
「脱皮って、成長って思われがちなんですけどね。実は垢なんですよ。」
さらっと社長が話されたその言葉には、長い時間トカゲと向き合ってきた重みがにじんでいました。
この子は、鮮やかな黄色が印象的なイエローヘッドモニター。

一度はこの場所を離れたものの、ご縁があって再び戻ってきた子だそうです。
社長は見た瞬間に「この子はウチの子だ」とすぐに分かり、迎え入れたと話してくれました。
その言葉を聞いて、とても愛情深い心の優しい社長さんなんだなと感じました。
見ていると近寄ってきてくれることもあり、とてもかわいいです。

触れてみたい、近づいてみたい。

このようにかわいらしい表情を見ていると、そう思うのは自然なことです。
でも彼らは完全に肉食です。
だからこそ、簡単に距離を縮めることはできません。
もし触れ合いを希望する場合は、必ず社長に相談すること。
それも、この場所で守るべき大切なルールのひとつです。
土日は予約制で、条件が合えば餌やり体験もできます。


ごはんを待っています。

食事タイム♪

餌やりをしていると、気づけば横から別のトカゲがじっと覗いていて、思わず笑ってしまいました。

何とも言えないかわいらしさに、心がほぐれます。

来てよかったなと、静かに思いました。
滞在時間は30分以内。
暑さや湿気による体調不良を防ぐための配慮です。
人間には少しキツイ環境だからこそ、お客さんの体調にも無理が出ないようにと、社長が気を配って設けている時間です。
そんな細やかな心配りからも、やさしさが伝わってきますね。
また、受付時には誓約書の記入も必要になります。
少し厳しく感じるかもしれませんが、すべては「安全」と「命」を守るためです。
その証拠に、トカゲに慣れている社長の腕にも、これまで向き合ってきた証のようにいくつもの傷が残っていました。
だからこそ、オオトカゲたちのためにも、そして訪れる人の安全のためにもルールはしっかり守ることが大切です。
社長に伺ったところ、トカゲの抱き方もこころよく教えてくださいました。
まずはこちらが悪い例。

続いてこちらは良い例です。
トカゲを腕全体で支え、体重が分散できるようにしてあげましょう。

トカゲの寿命は10年から15年ほど。中には25年生きた例もあるそうです。
「飼うには覚悟が必要です。気軽にはすすめられません」と語る社長の言葉はやさしく、でもはっきりと心に響きます。
ベビーから育てれば人に慣れることもあるそうですが、それも時間と責任があってこそ。
ここは、「珍しい」を楽しむだけの場所ではありません。
命との距離を知る場所。
どう関わるかを、静かに考えさせてくれる場所です。
1年後には、もっとゆっくり見られるようにお店の拡張も予定されているそうです。
将来的には車椅子でも入れる空間へ。
誰もが同じ目線で、この命たちと向き合える場所になっていくんですね。
オオトカゲたちはとても繊細で、環境の変化によって体調を崩してしまうことが多いそうです。だからこそ、その点にもきちんと配慮しながら進めていきたいと話されていました。
この場所は、きっと静かに心に残ります。
爬虫類が少し苦手な方でも、社長とトカゲたちのやり取りを見ているうちに、だんだんと愛おしく感じてくるはずです。
帰るころには、ほんの少し自分の中の見え方が変わっているかもしれません。
そしてきっと「来てよかったな」と、静かに思えている。
実際に見ると、写真とはまったく違う表情や可愛さに出会えます。
だからこそまずは知ってほしい。
そしてできれば一度、足を運んでみてください。
オオトカゲ生体展示館Monitor Park Neo
住所:神奈川県相模原市南区麻溝台7-14-1グランディールS 1階
アクセス:小田急線「相模大野駅」から神奈中バス「女子美術大学行き」に乗車
「総合体育館前」バス停から徒歩約5分
TEL:042-711-6010
営業時間:13:00-19:00(最終受付18:00)
定休日:月曜日・木曜日
駐車場:あり(お店の裏0番と1番)
料金:大 人 :880円
中・高校生:550円
小学生 :220円





















