休日の朝は、少しだけ早く起きて、近所のパン屋さんへ。
朝の気持ちのいい空気を吸いながら、散歩がてら立ち寄りたくなるマルホベーカリーは、一日のスタートを幸せな気分で満たしてくれる、どこか懐かしい地元のパン屋さんです。
南区は相模台の住宅街で、長きに渡って親しまれてきた、マルホベーカリーをご紹介いたします。
創業44年の老舗パン屋さん
マルホベーカリーのたたずまいから、長い歴史があるのだろうなぁ…とは思っていましたが、なんと創業44年の超老舗パン屋さん。
「私、20代の時にここへ嫁いできたのよ〜!」と当時を思い出し、マルホベーカリーの生い立ちについて話してくれたのは、こちらの奥さん。
マルホベーカリーは、もともと東京都内にあった店舗から独立し、ここ相模台の地で開業したそうで、知る人ぞ知る名店なのです。
近所の方のなじみのパン屋さんというだけでなく、遠くは埼玉県からわざわざマルホベーカリーを目指してくるお客様もいるとか。
終始、うれしそうに懐かしみながら話をする奥さんは、笑顔あふれるマルホベーカリーのパン作り職人。
今現在は奥さん1人で切り盛りをしているそうで、次々に焼けるパンを手際よく棚に並べていました。
何種類あるのかわからない!というパンの数々
日曜日は、定休日のマルホベーカリー。
と言いつつも、10時までは開けているそうで、いつも行くのは日曜日の朝が多く、今日はお休みかな…?とドキドキしながらも足をのばしてみると、開いている!
それもまた、地元のお店ならではという感じで、私は好きです。
早朝は6時からオープンしているのですが、5時半過ぎから買いに来るお客様もいるそうで、場合によっては買える種類が少ない時もあります。
一体何種類のパンがあるのかたずねてみると、「わからないわ〜!数えたことないの!」と長年のパン作りでどんどんと増えていった様子がうかがえます。
新しいパンが店頭に並ぶ時は、その分、減らすものもあるそうで、行くたびに少しずつパンの種類が変化していくのも楽しみの一つです。
定番のあんぱんや、カレーパン、ハムカツやクリームパンなど、何より魅力はその価格で、近頃のパン屋さんと比べると良心的で、ついつい買い過ぎてしまいます。
おかず系のパンが多い印象ですが、マルホベーカリーの人気パンといえば、生地にペーストが練り込まれ、甘みのある山型のパンです。
この山型のパンがフワフワで、練り込まれたペーストの香りもよく、本当においしいのです。
購入すると、その場でカットしてくれるサービスもあり、自宅に帰ってすぐにいただけることにも、奥さんのやさしい気遣いが感じられます。
私のオススメはオレンジの山型パンで、オレンジの香りとやさしい甘味が口いっぱいに広がります。
別の日には、ハムの入ったパンや、焼きカレーパン、二色クリームパン、子ども用のパンを購入しました。
どのパンも、しっとりとした生地で、ほんのりと甘みがあります。
子どもは絶対喜ぶ!〇〇パン!
パンといえば、我が子もお世話になった、あのキャラクターのお顔のパンがこんがり!ニッコリ!子どもの心をつかみます。
キャラクターのお口が、開いているか閉じているかで、中身がチョコかクリームかがわかるそう!
なんともツウな情報をゲットし、喜んでいるのは、まぎれもない大人の私…。
こんなちょっとした遊び心も忘れないマルホベーカリーは、パンのおいしさはもちろん、お店の方とのコミュニケーションが、地元で愛される秘訣なのでしょう。
その日の奥さんの作るパンの種類と、お客様の入り具合で、お目当てのパンがあるかどうか行ってみるまでわからない…それもまた魅力かもしれません。
近頃の有名パン屋さんでは、しっかりとした甘さが感じられる食パンが流行っていますが、歴史のあるマルホベーカリーでは、昔からやさしい甘みのある食パンを焼き続けているそうです。
まさに焼きたての食パンは、これから棚へ並べられます。
広告などはせず、お客様の口コミで広がっていったマルホベーカリー。
これもパン屋さんを営む奥さんの明るい人柄があってこそですね!
これからの暑い時期は、涼しい朝のうちに買いに来られるお客様が多いそうですよ。
早起きした朝は、甘い香りに包まれて、おいしいひとときを過ごしてみませんか?
マルホベーカリー
住所:神奈川県相模原市南区相模台7-20-15
アクセス:小田急小田原線「小田急相模原駅」から徒歩約31分
営業時間: 6:00〜19:00
電話番号: 042-478-0852
定休日:日曜日