相模原市南区・街なかで自然の醍醐味を「古淵鵜野森公園」

子どもが遠足で訪れてから知った古淵鵜野森公園は、住民の憩いの場にもなっている自然いっぱいの公園です。

実は、古地図と照らし合わせながらぶらぶら歩く、あの有名なテレビ番組にも登場したこともあるんですよ。

車や人通りの多い道から少し入った場所にあるため「近くに住んでいたのに知らなかった!」という人も多いはず。

小さな子ども連れの方にもオススメな古淵鵜野森公園の魅力を紹介します。

季節の草花が楽しめる古淵鵜野森公園

まずはこの写真、どうでしょう!

公園に入ってすぐ、この景観が目に飛び込んできました。圧巻です。

取材に訪れたのは12月上旬。秋晴れだったこの日は、イチョウの紅葉が見事でした。

古淵鵜野森公園は、さまざまな植物が育つ自然豊かな公園です。

この日はイチョウでしたが、季節によって、レンギョウや桜、ヤマブキ、スイセンやニリンソウ、スミレ、ジロボウエンゴサクなど、季節の草花も楽しめます。

雑木林は”ふかふか”が心地よい?

古淵鵜野森公園は、この雑木林も魅力的です。どの木々もよく管理されていて背が高く、落ち葉の絨毯には木漏れ日が差します。

さまざまな木々があるため、落ち葉の形もいろいろ。同じどんぐりでも細長い形やまんまると太ったものまで、多種多様です。

雑木林の中には、歩きやすいよう小路が整備されています。

枝葉が堆積したためか、腐葉土の上を歩いているよう。歩き心地はふっかふかでとても気持ちがいいです。

屋外プールも!施設が充実

古淵鵜野森公園は屋外施設も充実しています。

このあたりにはめずらしい屋外プールもあります。夏季限定で営業する親子のレジャースポットです。

フェンスに囲まれた多目的グランドでは野球やサッカーを楽しめます。取材に訪れた日には、Bグラウンドで、少年野球のチームが練習をしていました。

こちらの園内図にあるように、古淵鵜野森公園は境川に面しています。

実は、公園と境川の間は断崖絶壁。公園から川へ行くには、階段を使う必要があります。

階段はかなりの急斜面に設置されているため、手すりを掴まないと大人でも怖いです。

雑木林に比べると鬱蒼としていて、12月の昼下がりは少々暗く感じます。

階段の数は90段ほど。少し息があがるくらいでしょうか。階段を降り始めてすぐは先が見えませんでしたが、それでも数分で一番下まで降りられました。

階段を降りると、目の前には境川が見えます。さらに川面まで近づけるようになっているので降りてみました。

川の水量が増水していなければ川岸へと降りられるようです。

いつもは境川を沿道から見ていましたが、川岸へ降りるとせせらぎがよく聞こえます。

古淵鵜野森公園から境川にかけてのエリアは、野鳥が多いことでも知られるようです。

この日も川に白鷺がいましたが、季節によってはキセキレイ、メジロ、シジュウカラ、ツグミ、アオサギ、カワセミなど、さまざまな野鳥が見られます。

たまたまかもしれませんが、古淵鵜野森公園へ行くと必ずといっていいほどバードウォッチャーに遭遇します。それほど、かわいい野鳥に出会えるエリアなのでしょう。

遊具が少ない?だけど大丈夫!

公園で子どもたちが楽しみにするものは遊具ですよね。でも実は、古淵鵜野森公園にはあまり遊具がありません。

遊具があるのは、神奈中バス「北ひろば前」停留所のそばにあるいこいの場と、むつみの森にあるだけ。遊具が充実しているとはいえません。

でも、子どもと訪れてみてハッキリわかりました。

たとえば、この切り株。

わたしの子どもはヨイショと登ってピョンと降りて、「これに登ってジャンプするとおもしろいんだよ!」と、嬉しそうに話してくれました。

雑木林でも、落ち葉の山に飛び込んで”落ち葉プール”を楽しんだかと思えば、落ちている葉っぱを拾ってはしゃいでいました。

「この葉っぱは細長いね」「こっちのは黄色くて丸いよ」と、色や形の違いを親子で教え合うのも、おもしろかったです。

自然豊かな公園だと、遊具はなくても子どもは十分に遊べるんですね! その季節にしか楽しめない遊びがあり、とても贅沢な経験ができたとも思いました。

古淵鵜野森公園は、古淵と鵜野森のちょうど中間あたりにあります。国道16号線からもほど近い公園です。ふらっと立ち寄り、自然の中を散策してみてはいかがでしょうか。

古淵鵜野森公園
住所:神奈川県相模原市南区鵜野森1丁目外地内
交通:JR横浜線「古淵駅」徒歩11分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。