大野台の「木もれびの森」で自然に触れながらお散歩を楽しむ

小田急線相模大野駅からバスで20分。バス通りに面した一角に相模原中央緑地(以下、木もれびの森)があります。

300年前の江戸時代中ごろ、この一帯は火山灰が積り、土地はやせていたといいます。
のちに雑木林となりましたが、落ち葉での肥料づくりもしなくなり、雑木林を管理する人がいなくなったころ、1984年に虫が大量発生し、改めて雑木林を木もれびの森として管理していくことになったそうです。
(出典:木もれ日の森ガイド)

筆者は相模原市に住んで5年経ちますが、今回「新しいお散歩コースを開拓しよう」とインターネットで調べて、初めて木もれびの森の存在を知りました。

11月下旬。秋の相模原の自然を知ってみたいと思い、木もれびの森に足を運びました。
自然のままで保全されている、木もれびの森の魅力をお届けします。

緑道の入口にある素朴な看板

相模原市が管理している木もれびの森公式ホームページには、相模大野駅からのアクセスとしてバスに乗車後「大野台入口」下車徒歩12分と書かれていました。情報通り、バスに揺られながら大野台入口を目指します。

筆者は小さいころから車に酔いやすいので車やバスで移動する際はスマホや本は見ず、車窓から外を眺めるようにしています。

大野台入り口はまだだな、と考えていたときバスの車窓から見えたのは「木もれびの森」と書かれた緑の看板。

次に停車するバス停は「オルガノ前」でした。

そういうときに迷わないのが筆者の性格。降車ボタンを押し、オルガノ前でバスを降りました。

少し歩くとアニメや絵本で見るような木でできた看板が…!!緑道入口、と書かれています。

小さな頃から絵本が大好きだった筆者にとって、心弾む道案内です。さっそく緑道を歩き始めました。

晴れた日はコーヒーと文庫本を楽しみたいベンチスペース

緑道に入ってすぐ、ベンチが三台並んでいました。
日当たりもよく、午前10時の秋の空気を感じるには絶好のロケーション。
スマホや財布など、最小限の持ち物しか持ってこなかったのが悔やまれます。

次回来るときはぜひアツアツのコーヒーと文庫本を持ってきて、読書を楽しみたいステキな場所でした。

少し風のある日だったので、木々の葉の揺れる音や乾いた風が舞うカサカサという音が聞こえて心がしんと落ち着きました。

日のひかりと木々のコントラストを楽しんで

緑道の道は、ちょうど太陽に向かって歩く方向に伸びていました。
少しまぶしいと感じる日の光と、影になった木々の枝や葉がきれいです。

道には落ち葉が積もっています。歩道のうえは清掃されているようですが、すべて掃かれているわけではなく、落ち葉を踏みしめながらお散歩ができます。

きれいな落ち葉がたくさんあるので葉っぱアートも楽しめそう。
これから来る本格的な冬、どのような景色になるのか楽しみです。

車道の横を歩いていても目に優しい景色

緑道を少し歩くと車道に出ました。

車道に沿った歩道をしばらく歩きます。大きな通りに出たからか、本日初めて通行人を見かけました。

散歩用だと思われるジャージを着た方や、犬の散歩をしている方…。
ジャージの方は女性の2人連れでした。お友達でしょうか。

木もれびの森は筆者の自宅から電車とバスに乗って向かう場所ですが、もし徒歩で行ける距離にあったら、晴れた日は散歩が毎日の習慣になるかも、と想像がふくらみます。

反対側の車道側にも色づいた木々があり、目に優しい景色です。自然と呼吸が楽になり、おいしい空気を胸いっぱいに吸い込みました。

四季の移ろいを木もれびの森で感じよう

初めて木もれびの森を訪ねて感じたのは、あえて自然なまま残されている木々の美しさ。
木々も葉も、そのままの形で残っている印象を受けました。

秋の終わりの落ち葉の絨毯はとてもやわらかく、踏みしめると優しい音がします。
木もれびの森は四季がうつろうたびに何度でも行きたくなる魅力的な場所でした。

疲れたとき、ちょっと立ち止まりたいとき。
インターネットなどの現代的な情報から距離を置いて、自然の中をお散歩してみてはいかがでしょうか。

相模原中央緑地(木もれびの森)
住所:神奈川県相模原市南区大野台8丁目
アクセス:小田急小田原線「相模大野駅」から相模原南口行き「大野台入口」徒歩12分
JR「相模原駅」から徒歩20分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。