相模原市田名にある「相模田名民家資料館」をご存知でしょうか?
明治から昭和にかけての田名地域の養蚕農家の姿を伝える木造民家の資料館です。
毎年、2月初旬から3月3日のひなまつりの日まで、「ひな人形」の展示を楽しむことができます。
私がひな人形展について知ったのは、数年前。
「相模原市にこんな場所があったんだ!」と、驚きました。
相模田名民家資料館は通年開館していますが、ひな人形展は期間限定。今年初めて訪れることができたので、その様子をご紹介します。
田名バスターミナルから徒歩5分
相模田名民家資料館は駅から離れているため、車かバスを利用します。
「田名バスターミナル」から徒歩約5分です。
資料館の近くまで行くと、「ひなまつり」ののぼりが見えてきました。
資料館までの道なりにのぼりがたくさん出ていたので、のぼりに沿って進んで行くと到着しました。
駐車場も数台分ありましたが、ひな人形展のチラシには、「駐車台数が少ないので、公共交通機関をご利用ください」と書かれていました。
階段を上った2階建ての建物が資料館です。
相模田名民家資料館は、古い民家が移築された際の木材を用いて出来ているそうです。
1階は4つの広間に回り廊下、囲炉裏付き台所と広い土間つき玄関です。
2階は養蚕関係、古い道具類の展示室になっています。
今回は、1階全体を使って展示されていた「ひな人形展」をご紹介します。
圧巻のひな飾り
相模田名民家資料館は、入場無料です。
玄関で靴を脱いで、名前を記帳して入館しました。
私が訪問した日は日曜日だったため、小さいお子さん連れのご家族からお年寄りの方まで、さまざまな年代の方が訪れていました。
入館してすぐに目に飛び込んできたのは、部屋いっぱいのひな人形とひな飾り。
圧巻の光景です!
ひな人形だけでなく、華やかで美しい吊るし雛もありました。
江戸時代から昭和のひな人形
飾られているひな人形やひな飾りは、地域の方々から寄付されたものです。
江戸時代中期から昭和まで、さまざまな時代のものがありました。
ひな壇をよく見ると、いつの時代のものか記載がありました。
時代によって、人形や飾りの特徴が異なるので、ひとつひとつ見て回るとおもしろかったです。
なかでも、珍しかったのは「御殿飾り」。
上段に展示されている建物の飾りです。
後から調べてみると、御殿飾りは、平安時代における京都の寝殿を模したひな飾りでした。
御殿の中に内裏雛を置き、官女、仕丁、左大臣・右大臣などの人形を添えて飾るものだそうです。
初めて拝見しましたが、繊細で豪華な飾りが見事でした。
ほかにも、たくさんのひな人形やひな飾りの展示があり、見応えがありました。
相模田名民家資料館でひな人形を見ることができるのは、毎年2月初旬からの約1ヵ月限定ですが、どんな年代の方も楽しめると思います。
ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。
相模田名民家資料館
住所:神奈川県相模原市中央区田名4856-2
アクセス:
・JR淵野辺駅南口よりバス「水郷田名」または「半原」行
・JR相模原駅南口よりバス「水郷田名」行
・JR上溝駅よりバス「水郷田名」または「半原」行
・JR橋本駅南口よりバス「水郷田名」または「望地キャンプ場」行
各路線「田名バスターミナル」下車徒歩約5分
営業時間:10:00~16:00
電話:042-761-7118
定休日:月・火・水(祝祭日は、休館する場合もあり)
※「ひな人形展」は、2024年は2月8日~3月3日に開催していました