相模原市の上溝には、初詣の時にたくさんの方々が訪れる神社があります。
今回は上溝にある古社「亀ヶ池八幡宮」をご紹介します。
鎌倉時代から信仰される北相模の総守護社
今回ご紹介する亀ヶ池八幡宮は、JR相模線「上溝駅」から徒歩約15分のところに鎮座しています。無料駐車場が150台分あるので、車で来ることも可能です。
境内入り口には、立派な鳥居があります。

鳥居脇の石造の柵には、亀ヶ池八幡宮の東西南北を守る四神が彫刻されています。「青龍・朱雀・玄武・白虎」それぞれがうつくしい彫刻なので、ぜひ探してみてください。
亀ヶ池八幡宮の創建時期は不明ですが、鎌倉時代に「和田義盛」がこの場所で武運長久を祈願し、御神助を得たという言い伝えが残っています。
和田義盛といえば、鎌倉幕府と源頼朝を支えた初代侍別当(武士を統一する最高責任者)です。歴史好きや大河ドラマ好きならピンとくるかもしれませんね!
鎌倉時代には存在していたとされる、とても古く歴史ある神社です。
さらに1649年(江戸時代)には徳川幕府に認められ、「北相模の総守護社」として現在も北相模に鎮座しています。
初詣や七五三などの行事の際には、地元住民だけでなく遠方からの参拝者も多く訪れます。
古社を参拝
さっそく、亀ヶ池八幡宮に参拝しましょう!
大きな鳥居をくぐると、目の前に手水舎が見えてきました。

吐水口の形は縁起の良い老亀。訪れたのがお正月という事もあり、豪華に飾り付けがされていました!
手水をすませたら、奥の方に「七福神詣」と書かれた看板が見えてきました。

この場所では、1ヶ所で七福神すべてにお参りする事ができるんです。
参拝する方の中には、七福神の石像を撫でる方がいらっしゃいました。お参りをした後、石像を撫でる事でご利益があるみたいです。
私は、大黒天にお参りしました。

開運招福・富貴・財福のご利益があるだいこくさま。なんとも愛嬌のあるフォルムの石像です。
七福神詣を抜けると、稲荷神社が見えてきました。

こちらのお稲荷さまは、「亀八招福稲荷大明神」と言われていて、商売繁盛・五穀豊穣・家運隆昌の神様として祀られています。
社殿は1596年に建築されました。これは県内最古の建築であり、社の大きさは市内最大規模。2016年(平成28年)に相模原市有形文化財に指定されています。
お稲荷様に御祈願を終え、御神門を抜けると御社殿です。

御社殿の写真撮影は残念ながらNGです。
御鎮座800年の記念として、2014年に建て替えられた御社殿はとても立派な造りの建物。亀をかたどった金具の紋章や化粧裏板の空気孔が施されています。
手水舎の亀の彫刻もそうですが、「亀ヶ池」のイメージである亀をいたる所で見ることができました。
今回は行くことができなかったのですが、この御社殿の西側に「御神苑」という日本庭園があります。そこに「亀ヶ池」という神池がありますので、御社殿を訪れた際はぜひそちらにも足を運んでみてはいかがでしょう。
境内を散策
境内を散策していると、小さな社を発見しました。

左から、「子安社」「淡嶋神社」「三嶋神社」です。それぞれ、子宝や万病治癒、文武両道の神様が祀られています。
この他に、五穀豊穣や家業繫栄の神様を祀る「豊受社」や、水の神様が祀られている「水神宮」、神木に囲まれている「祓之大社」、金色に塗られた「ゴールド神社」など、たくさんの社が祀られています。
君が代の歌詞と日本国旗が彫られた台座も置かれていました。

君が代の歌詞を見ると、日本の神社の厳かさをしみじみと感じられますね。
参拝を終えて、出口の方にやってきました。

三が日を過ぎた1月中は、まだまだ多くの屋台でにぎわっていました。初詣の屋台はとても良いですね。お祭りのような雰囲気があってついつい買ってしまいます。
今回、私が紹介した社以外にもたくさんの社や神木が祀られている「亀ヶ池八幡宮」。またゆっくりと境内を散策してみたいと思います。
お近くに訪れた際は、ぜひこの歴史ある神社の厳かな雰囲気を体感してみてください。
亀ヶ池八幡宮
住所:神奈川県相模原市中央区上溝1678
アクセス:JR相模線「上溝駅」から徒歩約15分
電話番号:042-751-1138
※電話受付時間9:00-17:00(12:00-13:00除く)
駐車場:有り(150台)