創建は江戸時代!民話に出てくる伝説の地がある矢部「村富神社」

市内にはさまざまな神社がありますが、なかでも矢部にある村富神社は、創建から150年以上経つ由緒ある神社です。
なんと敷地内には、相模原に伝わる民話に出てくる場所も残っています!

今回は矢部駅から徒歩で行ける村富神社をご紹介します。

JR横浜線矢部駅から徒歩約7分!敷地内には駐車場もあります!

JR横浜線矢部駅を下車して、相模原淵野辺線を相模原駅方面に歩くこと約7分。
熟成焼肉いちばん相模原矢部店を左に曲がり、少し歩くと木々が生い茂る場所が見えてきます。
近づいてみると、参道前には立派な鳥居が!

敷地内には駐車場もありますので、車でも足を運べますよ!

長い参道を通って本殿へ!

一の鳥居をくぐると、まっすぐ長い参道が続きます。
参道にあるのは桜の木なので、春になると満開の桜も楽しめますよ。

本殿までは距離がありますが、静かに歩みを進めて心身を清めます。

村富神社は、とても歴史のある神社で、創建はなんと江戸時代!
150年以上前からこの地にあるそうです。
江戸時代のこの辺りは、どんな街並みだったのでしょうか?想像がつきませんね!

もともとは新田開発にあたって創建された小さな祠でしたが、その後1866年には村の代表が京都の伏見稲荷に参拝して神霊を拝受したのだとか。

またこちらの神社は、相模原から相武台に続く県道「村富線」の由来にもなっているといわれています。
相模原市内でも有数の歴史ある神社です。

二の鳥居を通り、本殿を参拝!

二の鳥居前にはキツネの像が並んでいました。
神社では狛犬が一般的ですが、稲荷社では稲荷神の使いと言われているキツネの像が鎮座しています。

右手には、手水処があります。
手を洗って、口を清めて参拝します。

私が伺ったときには、本殿は改修工事がおこなわれていました。
創建350周年記念事業として修繕をおこない、令和6年には完成予定だそうです。

来年の初詣のころには、完成した本殿を参拝できそうですね。

相模原の民話に伝わる大蛇と白蛇伝説の地!

本殿を参拝して左奥へ進むと、「大松と白蛇伝説の地」という看板が出ていました。
実はここは、相模原の民話伝説集に伝わる場所でもあるのです。

以前はこの場所に大きな松があり、息をとめて幹の周りを7周まわると白蛇が見えたといいます。
大きな松は根元が空洞となっており、大蛇のために空洞にお供えをする村人もいたのだそう。

大松の木は残念ながら今はもう枯れてしまいましたが、現在は松のあった場所に石碑が残っています。
言い伝えだけではなく、実際の場所を見ると歴史を感じられますね。

ちなみに、大蛇と白蛇伝説がのっている相模原民話伝説集は市内の図書館で読めますよ。
伝説をちゃんと読んでみたいという方は、ぜひ図書館に足を運んでみてください!

どちらの方が力持ち?力くらべ石

さらに奥へ歩いていくと、大きな二つの石が並んでいます。
なんだろう?と近づいて見てみると、「力くらべ石」と書いてあります。
その名のとおり、力くらべをするのに使った石のようです。

かなり重そうな大きな石ですが…持ち上がるのでしょうか?

自然が感じられる広々とした敷地!お散歩にもおすすめです!

神社内には広々とした敷地があります。
親子連れの方がいらして、小さなお子さんが遊んでいました。

自分も子どものころに、よく地元の神社で遊んだことを思い出しました。
神社は地域の人にとって、欠かせない大切な場所でもありますよね。
なんだかとても感慨深い気持ちになりました。

江戸時代に創建!相模原民話に伝わる伝説の地がある村富神社!

長い歴史のある村富神社では、相模原民話の言い伝えのある伝説の地を見ることができます。
歴史を感じながら、のんびりとお散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか?

また村富神社では、7月には盆踊り大会、8月には例大祭など、年中行事も開催されています。
初詣で神社へ行くという方も多いと思いますが、お正月以外にもぜひ足を運んでみてくださいね!

村富神社
住所: 神奈川県相模原市中央区矢部2-7-15
アクセス:JR横浜線「矢部駅」から徒歩約7分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。